
品 熟成ほしいも
独自の乾燥技術は、ほしいもに適した冬の風を再現している。いもに送る風に日中と夜間の温度の違いを作り出すことで、より天日干しに近くなるような工夫がされているのだ。温風乾燥の約4倍の時間をかける製法を用いることと、従来の薄切りとはちがうスティック状の形にすることで、肉厚で小さな子供にも持ちやすく、しっとりとした食感のほしいもとなる。

人 佐藤 健|株式会社 和郷
冷凍工場立ち上げ時は工場長として、現在は加工事業部部長という立場となり現場を支えている。それまで青果が主流であったさつまいもを、5年ほど前から冷凍、野菜カット、乾燥といった工場施設を活用して干す、蒸す、焼く、ペーストにするなどいろいろな形に加工して販売するようになる。さつまいもの他にもさまざまな種類の野菜の加工も行う。

志 もったいないを商品化
形がよくないからと出荷できない、豊作で余ってしまう、それはそれはもったいない。そんな「もったいない」の気持ちを大切にし、加工技術を活用して国内外に向けて旬のおいしさをお届けする。そして同じように考え、地域に眠る恵みを活かす取り組みに参加したい、農業を盛り上げたいという仲間の輪を広げていきたい。

拘 農家発だからこその視点
生産者であった5人で立ち上げた会社だから、野菜のおいしさを伝えるような商品開発を心がける。最盛期に採れたものを素材本来の魅力を生かし、あえて味付けなどあまりせず、加工度を控えめにした製品に。規格外でも味に遜色ないものを無駄にせず、エンドユーザーが使いやすい形に加工して、農家、消費者、地域社会のすべてが満足できる三方よしの商品づくりに取り組む。
