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品 いもみつ
原材料 さつまいも。砂糖不使用、保存料なし。煮て、こして、煮詰める。シンプルだけど、手間のかかる仕事を丁寧にすることで、誰にでも安心な商品ができあがった。干し芋を作る過程で、蒸しあがった芋を剥くと蜜がたれてくる。そこの皮と実の間の一番おいしく、栄養のあるところを余すことなく使いたい。その思いからできあがった商品。
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人 根本嘉恵 香取千恵子 椎名賢子 | 農業生産法人 株式会社いっぷく堂
年齢が五歳ずつちがう三人は、二十年以上、佐原農産物供給センター女性部 農め~くくらぶの活動を共にした仲間だった。
一人は農家の跡取り娘、二人は農家に嫁いで、農産物と向き合うこと三十年以上が経過したとき、それまでなかなか一歩が踏み出せないでいた、ずっと胸に抱いていた思いを誰からともなく始めることになる。
今でも手探りの営業活動だが、芋を作ることと、自分たちの商品を語ることは得意だ。
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志 情報発信で付加価値をつける
加工したものにひと手間加えることで、さらに美味しいものができあがることは、誰もが知っていることだと思っていた。いもみつはいもラテのフレーバーに、干し芋は天ぷらに、みんなそうしているものだというのはちがった。自分たちの当たり前は、世の中ではそうじゃない。どんな小さなことでも発信して知ってもらい、そこからいっぷく堂商品の付加価値へつなげたい。
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拘 女性の視点でものつくり
大きな芋じゃなくて、小さいからいい。男性では気づかなかったことを、女性の視点から商品開発に役立てる。一口サイズや小分けのパック、手に取りたくなるかわいいパッケージにすることで、お客様のニーズに合わせたものを作るように。原料の芋を丹精込めて作ってくれる旦那さんたちの協力のもと、奥さんたちが慣れない仕事を試行錯誤しながらがんばっている。