品 芳醇ピーナッツ
千葉の名産品といえば、ピーナッツ。中でも甘みとコクの深い「千葉半立」を佃煮にするという、新しい発想の逸品。佃煮の甘い醤油タレとの相性が良く、食べ始まると止まらなくなってしまう味わい。そのままでもおいしいが、炊き込みご飯にすることで、食感がホクホクとしたゆで落花生のようになり、これもまたご飯がすすんでしまう。
人 金子 裕之|有限会社 麻兆
物静かで優しい佇まいの金子さんは大学卒業後入社し、三代目としてこの道40有余年。長年事業に携わっているが、今でも佃煮づくりに対する気持ちは前向きな姿勢を保っている。
目指す味にするため、商品完成後も改善の余地があるならば、最適なものに近づくよう努めている。商品に対する気持ちは、言葉少なに話しながらもこちらに伝わってくるのである。
志 思い込みからの脱却
地域にちなんだ商品づくりに取り組み、地元業者とのコラボレーションを試行錯誤している。また、料理人の方との商談から、新しい食べ方のアイディアが浮かんだり、新分野の販路拡大も見えてきた。思い込みを捨て、改良を重ねることで納得いく味に近づいていく。変わることを恐れずに、進んで変化を取り入れている。
拘 伝統の味をブラッシュアップ
利根川水系の豊富な水産資源に恵まれ、醤油や味醂の老舗醸造元がある香取市では、佃煮は古くから親しまれ、江戸へも運んでいた歴史ある産品。大正末期からの伝統の味を守りつつ、時代とともに変わるお客様のニーズに合わせた商品作りに取り組む。よそにないものづくりをする一方、既存商品のブラッシュアップに努めるのは、受け継がれた伝統の味への熱い思いがあるから。