品 香取神宮御神水仕立てわらび餅
香取神宮の御神水を使用し、もっちりとした食感を残しながらもくちどけの良いわらび餅は、メディアで多数取り上げられ、ECサイトでもランキング1位を獲得するほど。神宮を訪れる観光客のみならず、地域のおみやげとして地元のお客様にも人気。切りたてをその場で味わうとその美味しさもひとしおとなる。
人 岩立 大輔|合資会社 岩立本店
創業明治28年、120年以上続く香取神宮参道の老舗和菓子店の七代目。とにかく美味しいものを作るのはもちろんだが、和菓子作りのほかにも経済学や心理学を学び、経営に活かしている。どうしたら商品を手に取ってもらえるか、「人の心をくすぐる、初手が大切」を意識し、店舗改装やパッケージ変更にも積極的に取り組んだ結果、確かな成果をあげている。
志 前へ向かう推進力
伝統を守りながらも時代の潮流に乗ること、そのタイミングを逃さないよう、常に準備を怠らない。思いがけずバズることになったわらび餅だが、二手目、三手目は仕掛けていきたい。天才肌でない分、試作の鬼となって頭の中にあるものを具現化していたら、商品化に何年もかかることも。いろいろなアンテナを張り、前へ前へと進むことでチャンスをつかむ。
拘 五感に訴える
手練りにこだわっているため、一日に製造できる数は限られてしまう。一回に140キロを一人で練り、最大で1トンを練り上げたこともある。食感が命のわらび餅だから、販売時の気温を考慮し、水分量、練る時間を日ごとに計算する。仕上げにお客様の目の前で切り、たっぷりのきなこをまぶせば、五感すべてに訴えるわらび餅のできあがり。