品 田舎のケーキ
米粉で作られたフワフワのカステラ。無添加で油脂も使用していない、グルテンフリーの素朴な味わいは、食べる人のためを思った一品。材料にこだわり、有機肥料で栽培された香取市の香取農園産“コシヒカリ”玄米は、もちろんご飯として食べてもおいしいものを米粉にし、卵は国産米を食べて育った香取市、キウチファームの“こめたまご”を使用。様々な種類の味があり、どれもできるだけ香取市産の原料により作られている。
人
斎藤 一郎|こめ工房稲穂
斎藤 キミエ|こめ工房稲穂
仲良し夫婦のイッちゃんとキミエの二人。手間を惜しまず、時間をかけてケーキ作りに勤しむ姿は、お客さんに喜んでもらいたい一心によるもの。材料選びから製品にするまで、妥協せず、納得できるものに仕上がらなければ、店頭に並べない。周囲のいろいろな人に支えられていてありがたいと話すが、二人の人情味あふれる人柄が周りをそうさせているのだろう。
志 おもてなしの心
小野川沿いで開店するときは、道行く人との交流を楽しむ。困っている人がいたら声をかける。商品を売り込むわけでもなく、ただただおいしいものを食べてもらいたい気持ちから試食を促す。佐原・香取の町にはうまいものがあるのを知ってもらい、喜んで帰ってもらうのが二人の喜びでもある。お客さんがファンとなり、自然と宣伝してくれる良い循環ができている。
拘 手間のかたまり
一粒一粒、玄米の選別をし、その日使う分だけを製粉して、粉の作り置きはしない。夫婦でやっているからと自分たちの労力は度外視。お金をいただく以上、責任持って仕事をしていれば、儲けは後からついてくるという。日々作る中で改善点が見えてくるので、勉強の毎日だ。期待してくれているお客さんのために、もっとおいしいものを作れるはずだと自らを奮い立たせている。