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品 マッシュルームの香る牛すじのカレーうどん
洋食のイメージの強いマッシュルームを、どのようにして和食と融合させるかが腕の見せ所。油との相性の良いマッシュルームをソテーし、ペースト状になるまで炒める。いなえの食事メニューの看板である、うどんと結びつけ、素材の香り高いカレーうどんが出来上がった。仕上げに生をスライスしてトッピングし、見た目にもインパクトを与える。
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人 八箇三喜男|いなえ
富山県出身。ひょんなことから香取市で料理人としての道を歩むことになる。
近場のすべての飲食店で食べたと言い切れるほど、個人店からチェーン店まで網羅した飲食店めぐり。日々、道の駅などへ出向き、市の特産品や珍しい食材をチェックし、新メニュー開発のきっかけとなるものの発掘に余念がない。
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志 食を通した PR
季節の味覚、地産品を絡めた、点と点を線にした一品を作るのは、食を通じて町をアピールするため。料理だけにとどまらず、市外出身だからわかる香取市の見落としがちな魅力、あるいは PR 下手といった弱いところを考え、どのような伝え方があるか模索をしている。
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拘 看板に恥じない料理
より良いものを出さなくてはいけないプレッシャーの中で、写真映えなどの流行りに決して乗らず、味で勝負をする。いなえというブランド、パブリックイメージを大切にした、美味しいと思えるまで試行錯誤した品を提供する。食べきった時の満足感を得てもらい、また食べたいと思ってもらえる、評判を呼ぶ料理を作り続ける。